カオサンでの外こもりが教えてくれるもの


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カオサンロード Khaosan road main road center
カオサンロード

 

タイの首都バンコクにはカオサンと呼ばれるエリアがある。ここくは恐らくバンコクのどこのエリアよりも外国人が多いエリアだ。

カオサンの名前を一躍世界的な規模にまで広げたのはレオナルド・ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」だろう。

舞台は主にプーケットにある島だったが、タイを印象づける最初のシーンのほとんどがカオサンでの出来事である。

 

この映画が話題になると、カオサンにはより多くの外国人が集まるようになった。マニア向けのエリアだったのが、観光地として一般人も多く入り込んで来たのである。これは東京の秋葉原と同じ現象だといえる。

 

カオサンではバーやクラブなど、朝まで騒ぐ場所がある。こうしたエンターテイメントを求めてカオサンへ行くのも悪くないが、自分がおすすめしたいのはカオサンの地での外こもりである。要は、しばらくこのエリアに1人で滞在するのだ。

 

カオサンでの外こもり

カオサンでは様々な外国人に混ざって滞在する事で、今まで引き継いできた自分を消す事が出来る。他人も偏見のない状態で接してくれる。

カオサン・パーク・ホテル Khaosan Park hotel bedroom
カオサン・パーク・ホテルの部屋

 

カオサン・パーク・ホテルの1人部屋はそんな外こもりには持ってこいのホテルである。

from Khaosan Park Resort Balcony
部屋のバルコニーからの景色

 

from Khaosan Park Resort
ホテルからはカオサンが一望出来る。カオサンの景色は見ていて飽きない。ここを見ているだけで、カオサンという異国の地に自分が埋もれて、存在が消えているような気分になる。

知り合いもいない1人で外こもった状態になれば、新しい自分を作り上げる事が出来る。

 

もちろん、普段高く評価されている人間が、このように良い意味での偏見を引き継げないのは何の利点も無いように思えるかもしれない。それでも、初期化された状態の自分で、新しい出会いをして行くことは、自分を見つめ直す良い機会を与えてくれる。

 

場所を移動しただけでは変える事の出来ない事実で、外国において初対面の人が重視するのは、外見や国籍、本来の性格だろう。外国では自分の出生を中心に会話が進むので、日本という国を嫌でも意識しなければならなくなる。ただ、日本という国籍で損した事はない。印象の殆ど無い国も多い中で、この点では会話をするにも楽な方だろう。

会話などほとんどせずに音楽を聞きながら雰囲気を共有する事も多いが、音楽が中心とならない場所ではお互いの興味をひたすら話していく。


Gusttavo Lima – Balada Boa/タイにいれば何度も聞くことになるであろうブラジル発ポルトガル語の音楽。日本にいる間もこの音楽を聞くとタイにいる気分になれる(この記事を読む時も是非音楽を流しながらどうぞ)。

 

Khaosan road disco
カオサンロードは通りがそのままダンスフロアになる。音楽に囲まれながら、朝まで飲み、踊り明かす事が出来る。

Khaosan road disco dancer
雰囲気に浸るだけでも十分に楽しめるだろう。

 

日本人に会えばカオサンでも職業など、普段何しているかは聞かれる事もあるが、会話をする多くの人はそんな事は気にしない。「どこから来て、どこへ向かうか」、バックパッカー以外との会話も過去と未来の話がほとんどになる。

 

英語での会話が殆どなので、上手く言えなかった表現はホテルで調べて次に繋げる。英会話も向上するし、自分自身をどう表現するかも、話す度に改善点が見つかるだろう。英語がしゃべれないと相手にも煩わしさを与えてしまうが、積極性が無ければ会話も上達しない。悔しい思いをしながら勉強するのは、英語学習者であれば誰もが通らなければならない道だと思う。

 

偏見のない相手との会話で気付かされる事や新しい発見も多く、日本では出来ない自分を見つめなおす期間にする事が出来る。もちろん、誰にも知られていない場所で、「誰とも接しない」選択肢もあるかとは思うが、せっかくならばここでしか出来ない経験をすべきだろう。ここにいる人達は新しい出会いを求めている。

バーやクラブでも目が合えば積極的に挨拶し、反応が良ければ一緒に楽しみを共有してみよう。

 

カオサンの闇

カオサンマニアからすれば、表面的な部分で楽しむ観光客を否定的に見るのが普通かもしれない。ただ、自分からすればカオサンをディープに楽しむことはおすすめ出来ない。これはタイ全体でも言えることでもある。

 

カオサンは綺麗な事ばかりではない。むしろ、汚い部分がカオサンの魅力であると言う人が多い。

夜になれば、立ちんぼと呼ばれるフリーの売春婦が通りで客を探している。売春婦と値段交渉している人達が所々に散見される。

仲良くなった欧米人に誘われて、少し奥にあるゲストハウスに入れば、葉っぱ(大麻)を吸って、普通では得られなような楽しみに講じている。

カオサンから抜けだせずにホームレスをしている外国人も多い。

 

警察もカオサンには常駐しているし、治安部分での心配はそこまでする必要はないが、カオサンの「プロ達」との付き合いには個々人でしっかりと制限する必要があるだろう。

Khaosan road police station
カオサン入口に停まる警察車両。

 

無数にあるカオサンのゲストハウス。ゲストハウスの中には管理人が麻薬を薦めてくる事もあるとか、無いとか。

Khaosan road guest house
カオサンの脇道にも無数のゲストハウスが存在している。

 

「外こもり」という旅の中で

カオサンはバンコクの中でも異質な空間を作り上げており、他のエリアでは楽しめないような楽しみ方が出来る。日本ではある程度制限があるような楽しみも、ここでは普通に行われていたりするので、そうした深い部分に入る前には様々な覚悟をしなければならない。

 

バックパッカーの多くはカオサンをそのスタート拠点としており、それぞれ全く違った彼らの旅行のコンセプトを聞くだけでも十分に楽しい。旅はよく自分自身を見つめ直すきっかけとなると言うが、カオサンがそれを証明している。

Khaosan road backpacker

 

以前の記事でも述べたように、今年はフリーランスやブロガーの多くがタイを目指すと思っている。

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会社にコントロールされない生活は自由ではあるが、一方で、しっかりとした方向性を個々人で持つ必要性も生じてくる。旅はそんな自分が歩んでいこうと考えている未来をしっかりと考えるきっかけともなるだろう。

もちろん、見つめ直した先に何があるかは人それぞれだ。

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2 件のコメント

  • はじめまして。感慨深い記事ですね。
    僕は20代前半で初の海外旅行にバンコク、シーロムに滞在しました。
    寺院の観光で1回だけカオサン通りましたが、危ない雰囲気で2度と近づこうとは思いませんでした。。
    タイが親日ということで、若い日本人旅行者が増える中で、日本の安全な社会に慣れた日本人が滞在するにはとてもリスクがあると感じました

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    ABOUTこの記事をかいた人

    付利意雷布亜(freelifer)

    東南アジアを中心に、1年のほとんどを旅行しながら生活している海外旅行のエキスパートです。
    このブログではタイやその周辺国のナイトライフ情報を中心に、アングラな世界についての紹介もしていきます。
    詳しいプロフィールはこちら。質問、意見等ある方はツイッターからどうぞ。