タニヤ通り(通称:タニヤ)は、BTSのサラディーン駅の下を通るシーロム通りから北に出る通りである。タニヤは日本人を対象とした、カラオケクラブ、日本料理店、居酒屋などが密集しバンコクにおいて日本人街を形成している。地下鉄(MRT)シーロム駅からも徒歩圏内でアクセスできる。
BTSサラディーン駅から見たタニヤ通り。通りには日本語の看板が並ぶ。
タニヤへ来る人は日本料理店か日本人向けカラオケが目当ての人が多い。ただ、カラオケについてはシステムを知らないと入りづらいだろう。
タニヤにおけるカラオケの基本システムは
1.1時間飲み放題で基本料金600~1000バーツ
2.レディースドリンクは別料金(200バーツ程度)だが、セット料金にレディースドリンク1杯分が含まれている店もある
3.ボトルを入れる場合、個室(VIPルーム)、女性のお持ち帰りを希望する場合は別料金がかかる
となっている。もちろん、店によって多少のシステムは異なるので参考程度に。
この記事では
▶ タニヤのカラオケ
の場所と周辺地図、カラオケの料金やシステム、良い点・悪い点にくわえ、注意点から
▶ タニヤ、パッポン通り近辺のおすすめホテル
まで詳しく述べていきたいと思う。
タニヤのカラオケ
タイには高級クラブ(コヨーテクラブ)など、タイ人を含む、金持ち相手のクラブが多くある。
タニヤカラオケの客は主に日本人旅行客と現地在住日本人である。トンローやスクンビットソイ33にも日本人向けのカラオケクラブの密集地はある。しかし、タニヤほどカラオケ店が密集しているエリアはバンコクはもちろん、タイ全体でも他には無い。日本人を客として予定している店がここまで揃っているのはタニヤぐらいなのだ。
また、タニヤのカラオケクラブは店長やママさん、オーナーに日本人が関わっている場合も多い。大量の日本語の看板に、いろんな方向から日本語も聞こえてくるため、日本にいるかのような感覚になるはずだ。
タニヤ周辺の地図
シーロムエリアのホテル地図。右上の枠の記号(拡大地図を表示)をクリックして拡大で表示すると見やすくなる。左上の矢印が付いた枠記号を押すと、主要スポットやおすすめホテル一覧も表示されます。
地図上、緑色で囲まれたエリアがタニヤ通りになる。紫色のエリアはゴーゴーバーが並ぶパッポン通りである。
タニヤ・カラオケの料金システムについて
カラオケ店内の様子。個室を利用しない場合、ワンフロアで客ごとにパーティションがあり区切られている。
個室でなくともカラオケを歌える。ただ、歌はフロア全体に流れる。日本のスナックのような感じと思えば良いだろう。
▶ セット料金 600~1000バーツ
1時間飲み放題で料金600~1000バーツ(2000~3330円)。レディースドリンクは別料金で200バーツ(670円)程度。セット料金にレディースドリンク1杯分が含まれている店もある。ボトルを入れる場合、個室(VIPルーム)、女性のお持ち帰りを希望する場合は別料金がかかる。
店内での料金はボトルなどを別途入れなければ、1時間で支払い計1000~1500バーツ(3330~5000円)がタニヤの相場である。ボトルの値段はお酒次第である。お酒の量やリピートを考えると、ボトルを入れた方が安くなることもある。
グループで入ると個室(VIPルーム)もすすめられる。その場合別料金が取られる。それでも+500バーツ(1670円)ぐらいだ。日本のキャバクラやガールズバーと比べると、安く済ませられるだろう。
また、ホテルなどにお持ち帰りできる女の子もいる。ただし、ロング・ショートでお持ち帰りOKな子、ショートでのお持ち帰りのみOKな子、お持ち帰り自体が不可の子もいる。この辺の割合はお店次第である。
▶ お持ち帰りの相場
お持ち帰りをする際にはペイバー代(連れ出し料)を店側に支払う必要がある。料金は600バーツ(約2060円)から1200バーツ(約4130円)である。女の子へ支払うチップは、ショートが2500~3500バーツ(8310~11640円)、ロングが3500~5000バーツ(11640~16630円)となる。店や女の子によって値段も変わってくる。ロングに関しては酒代が少々かさむ分、バンコクのゴーゴーバーの相場よりも多少安くなっていることが多い。ゴーゴーバーと違い、初めからロングが可能な子を教えてもらえる点も良いだろう。
店内でのセット料金と連れ出しを考えた場合、ショートで合計3500~5000バーツ(11640~16630円)、ロングで合計4500~6500バーツ(14970~21620円)はかかると思った方が良い。
タニヤ・カラオケの良い点と悪い点
タニヤのカラオケクラブの良い点は
1.1時間ゆっくりと話せる
ゴーゴーバーのように途中ダンスなどで席を離れることもないし、一度席についた子が他に離れていくこともほぼ無い。一生懸命コミュニケーションを取ってくれる女性もゴーゴーバーより多い。
2.カラオケが歌える
多くはないが日本の歌が歌える。知ってる曲を一緒に歌うという楽しみ方もできる。
3.可愛いコスチュームを着ている
日本のキャバクラの様なドレスやガールズバーのようなホットパンツ姿の子、他にも制服やYシャツ姿など様々なタイプのコスチュームがある。
4.おさわりも基本的にはOK
日本のキャバクラなどでは、胸はもちろん足を触ることも基本できない。しかし、タイでは許容されている。露骨に胸を揉む等しない限りは怒られることもない。1時間抱き合いながらゆっくりとお酒を飲める。
5.日本語を話せる、日本に興味のある子が多い
日本人客を前提としていることから簡単な日本語が話せる子もそれなりにいる。若い子だと普段から疑問に思ってる日本のことを結構聞いてきたりするので、ゴーゴーバーで会う女の子よりも日本に興味がある子が多いことはわかるだろう。
最近では日本旅行がタイ人の中でブームになっているので、それに関する質問(ホテル代や食費、交通費など)が多い。
悪い点をあげるとすれば
1.値段がかかる
ゴーゴーバーでも同じようなことはできるので、人によってはゴーゴーバーでいいと思う人もいるだろう。ゴーゴーバーでは奢り過ぎない限り、チップ以外の料金が1時間で1000バーツ以上にかさむことはない。ただし、上でも述べたように、お持ち帰りであれば、タニヤの方が安く済むこともある。
2.選べる子が少ない
もちろん、店を変えれば問題ない。しかし、リピーターも多いため、可愛い子はすでに確保されていることも多い。小さなゴーゴーバーと同じように、ある程度通った方がママさんにも好かれるため、タニヤに行くならお気に入りを作る目的で何度も通った方が良いかもしれない。
タニヤ通りのキャッチには注意
ボッタクリもチェンマイに比べれば少ない。特に日本人向けカラオケ店では悪い噂もすぐに広がるため、東京の新宿よりも安心だ。ただ、キャッチなどには警戒すべきだ。
タニヤ通りには日本語で話しかけてくる様々なキャッチが存在する。店の呼び込みの女の子やママさん、スタッフに付いて行く分には良い。タニヤ通りのカラオケ店は客をシェアしている。最初に入ったお店に気に入った子がいないと、別の系列店や同じビルの別の店に招待されるかと思う。もちろん、フリーの客引きではなく、どこかのお店のスタッフなら、その場合も特に手数料は発生しない。ただ、どこかのお店に決めるまで付いてくるので煩わしさを感じることはあるかもしれない。
店とは関係の無いキャッチ(タイ人男性が多い)には、店に入る際にも付いて来て「もらわない」方がいい。キャッチの人の紹介だと若干料金やシステムが変わってくる。売上の一部がキャッチの懐に入るからだ。タニヤ通りキャッチには興味のある素振りを見せると、とにかくしつこく付いてくる。キャッチに付いて行くとそのお店では少々ぼったりの値段を請求されることがある。上でも述べた通り、1時間1000~1500バーツが相場であるが、同じようなサービスで3000~6000バーツなど、ボッタクリ店の場合少々高めの金額を上乗せして請求されたりする。ボッタクリ店はタニヤの大通りよりも少し外れた場所にある店が多い。
こうしたキャッチは店の名前が入った服を着ていない人である。早めに追い払うか一切無視するのが良いだろう。
ボッタリが行われるのも大体がこうしたキャッチが絡んだ場合である。もちろん、カラオケからマッサージまでいろいろ相談したいならいいかもしれない。ただ、日本の繁華街にいるような案内人よりも期待できないと思った方が良い。
初めての人は通り沿いに並ぶ呼び込みの女の子で気に入った子がいればその子を指名して入る形が良いかと思う。自分で店へ入り選んでも良いが、女の子を先に決めた方が失敗は少ないはずだ。
可愛い子を選びたいなら18時、19時といった早めの時間に行くのがおすすめである。気に入った女の子、お店があれば連絡先(LINEなど)を交換すると良いだろう。お気に入りの女の子、お店を見つければ次から安心して遊ぶことができるはずだ。
タニヤ、パッポン通り近辺のおすすめホテル
タニヤ周辺はタニヤ通りだけでなく、パッポンといったゴーゴーバー街もあり、バンコク旅行の滞在場所としても非常に魅力的である。ホテルも迷うぐらいたくさんある。その中でも特におすすめのコストパフォーマンスが高いホテルを紹介していきたいと思う。
Vプレイス・シーロム(VPlace Silom)
Vプレイス・シーロム(VPlace Silom)はシーロム通り沿いの建物「シーロム64(Silom 64)」に入居する格安ホテルである。
シーロム64はケンタッキーフライドチキンやビザハットなどが入居しているシーロム通り沿いのビルである。タニヤ通りへは徒歩0分、パッポン通りへも5分程度でアクセスできる。
また、ビルの4階からはBTSサラディーン駅へ直結する連絡通路が伸びている。
ホテルの入居している2階からシーロム通りへ出ることなくBTSサラディーン駅へ行ける。
シーロム通りからは両替所の横、ピザハットとKFCの入居する建物奥へと入っていく。
BTSサラディーン駅、タニヤへは建物を出て徒歩0分で行くことができ、パッポン通りも数分の距離にある。立地的にはかなり良いと言えるだろう。
ホテル受付。ホテルへは13時からチェックインできる。デポジットは1000バーツ。
ホテル客室。部屋はかなり広々としている。2人までなら十分な広さかと思う。
建物は全体的にキレイで立地も悪くない。ただ、窓が無いので日が入らないのが欠点と言えるかもしれない。また、喫煙も禁止されており、500バーツの罰金を取られる。
多少の欠点はあるが、値段も安いため多くの人におすすめできる。
正確な値段は下記のリンク先に日付を入れるだけでチェックできる。値段を比較するために予め見ておいた方が良いだろう。
>>> Vプレイス・シーロム(VPlace Silom)(最低価格保証付きリンク)
JF(ジョイナーフィー:連れ込み料)は無料で、2人まで1人分の料金での宿泊が可能である。
Vプレイス・シーロムが予約がいっぱいの場合でも、周辺には別にいくつか優良ホテルがある。タニヤにあるおすすめのホテルを全て知りたい人は下記記事も参考に。
初めての人でも遊びやすいバンコク・タニヤ通りの夜
以上今回はタニヤ初心者用の記事になる。具体的なお店の情報となると、それぞれ異なるし変化も激しい。したがって、今回はタニヤのカラオケで比較的共通している基本料金やシステムについて解説していった。
多くのお店のHPでは、個別の料金しか書いておらず、合計でいくらになるか正直心配になる部分もあるだろう。また、夜のお店となると、ボッタクリの心配も出てくるだろう。タニヤでは変な客引きについていかない限り、ボッタクリの心配をする必要はない。東京よりも安く安心して飲める場所になっている。しつこいキャッチには注意してほしい。
1時間程度女の子と1対1でしっかり会話することもできるので、バンコクでお気に入りを作りたい場合にも是非タニヤへ訪れてみてほしい。
パッポンにも近いのでこちらのエリアとセットで遊ぶ人も多いだろう。パッポンのゴーゴーバーについては下記記事も参考に。